自分の手元に、いつ読むのかわからないまま、何百、何千冊という本を置いておくよりも、ネットにつながったノートパソコンがあればいい。一生かかっても追いつかないほど、行きたい場所がたくさんあって、会いたいひとがたくさんいて、作りたい本がたくさんある。そういう自分にとって、いちばん必要なのは資料の山じゃなくて、いつでもどこへでも、いま住んでる場所を捨てて移動できるフットワークだ。
都筑響一『本棚が、いらなくなる日』